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白澤卓二教授による“食と健康”講座

味も価格も◎ 旬なものの栄養価に注目。

賢い食生活は"旬"にあり

現在は、冷凍技術や流通システムの発達、栽培技術の向上や品種改良により、1年中さまざまな食材が手に入ります。しかしやはり、季節の訪れを告げてくれる旬の食材の味は格別ですよね。しかもおいしいだけでなく、旬の食材は新鮮で、栄養成分が豊富です。
たとえば6月〜10月が旬のトマト。もともと栄養価の高いトマトですが、ビタミンCの含有量を見てみると、旬以外では15mg程なのに対し、旬の時期になると20mgまでアップ。またβ-カロテンについても、旬以外では300μg程ですが、旬の時期には400〜500μgほどになります(それぞれ100gあたり)。
冬が旬のほうれん草についても同様。旬の時期とそれ以外とを比較してみると、ビタミンCの含有量は20mg(旬以外)→70mg(旬)、β-カロテンは2000μg(旬以外)→4000μg(旬)と、格段に高くなっています。
また、サンマやイワシなど魚についても、旬の時期には、DHAやEPAが旬以外の時期の2〜3倍あるといわれています。

カロリーと健康の関係

健康を維持するうえで次に重要となるのが摂取カロリーと栄養素です。みなさんは、自身の体に一日あたりどの程度のカロリーが必要かをご存じでしょうか?
 適正エネルギーを知るには、まず自分の標準体重【身長(m)×身長(m)×22】を把握しましょう。その標準体重に25〜30をかけた数値が、一日に必要なカロリー摂取量です。将来における生活習慣病の予防のためには、カロリーは必要最低限に近い食事を心がけることが肝心なのです。
これは化学的にも明らかにされており、たとえばラットなどを使った実験では、カロリー制限をしたものは通常食のものと比べて、最終的に寿命が3〜4割延びていることが分かっています(図1参照)。

カロリーと健康の関係

今すぐ始められる食事でアンチエイジング。

アンチエイジング研究の第一人者 白澤卓二 氏
アンチエイジング研究の第一人者  白澤卓二 氏

順天堂大学大学院研究科加齢制御医学講座教授。ヘルシーフードライフでは、食による予防医学の第一人者、順天堂大学教授の白澤卓二先生を中心として、健康な食にまつわる様々な方の体験、実践をご紹介し、皆様が身体の内側から健康に、美しく、若く、改善することをサポートしていきます。

  • 講座1 いつまでも健康に過ごすために摂るべき食事を考える。
  • 講座2 味も価格も◎ 旬なものの栄養価に注目。
  • 講座3 今すぐ始められる食事でアンチエイジング。
  • 講座4 低下していく免疫力は食事で維持&アップできます。
  • 講座5 心も元気にする食事ストレスを癒やす食事。
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